学童の保育料
公共性が高い福祉事業である学童保育の保育料を、市の基本方針に沿って、機械的な見直しを行っていくと、4年後には9000円まで引き上げられることが想定されます。
今回の改定で保育料と延長保育料を合わせると月2500円、年間で3万円の引き上げになり、家計への負担が大きくなることは問題です。
吹田の学童保育って…
1965年に高野台で保護者たちによる共同保育がスタートしました。1982年には、他市に先駆けて条例化され、1986年にはすべての公立小学校内に設置され、どこに住んでいても学童保育に入室できるようになりました。障害のあるこどもの入室も積極的にすすめられ、他市では受け入れられていなかった、府立支援学校に通うこどもたちも地域の学童保育に入室できるようになりました。療育システムの充実のもとで、発達指導員による巡回相談などの専門的な支援体制も構築されてきました。
スポーツ施設(トレーニング室利用料)
トレーニング室利用料を、1時間100円から150円に1・5倍に引き上げに。
物価高騰のなか公共施設の料金も引き上げられれば、利用者数や、利用回数が減少する可能性があります。
小・中学生の料金も50円から70円に、1・4倍になります。せめて収入のない子どもの使用料は据え置きにするなどの市民生活への配慮がないことは問題です。
吹田市内には14か所の体育施設『1市民1スポーツ』
吹田市スポーツ推進計画をつくるにあたり2022年に行われた市民ニーズ調査では、スポーツ施設が身近にあることとあわせ料金が安いことが評価されています。吹田市のスポーツ施設の配置や低廉な料金設定は、施設利用を促進してきたものといえます。
納税証明書等の交付手数料
課税所得証明書及び納税証明書の交付は、市役所や出張所及びコンビニで受けることができます。今回の手数料見直しにより、市役所等の窓口交付は、50円引き上げて300円になり、コンビニでの交付は200円のまま据え置きとなります。
コンビニ交付にはマイナンバーカードが必要となりますが、マイナンバーカードの取得は任意です。カードの使用には、紛失や個人情報の漏洩などリスクに対する懸念があり、交付件数の8割が窓口での発行になっています。同じ証明書の交付に対し、料金に差をつけることや、デジタル弱者といわれる方が不利益を被るような料金設定は公平ではありません。