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11月議会 塩見みゆき個人質問「医療的ケア看護師の処遇改善で安定的人材確保を」

(問)学校現場で医療的ケアを必要とする児童・生徒は増加しており、対応に必要な看護師が確保できず、今議会に派遣看護師を採用する予算3364万8千円が提案された。 市が直接看護師を5名採用した場合の必要経費と医ケア看護師の大阪府及び北摂各市の時給について聞く。
(答:教育監)市が看護師を直接採用した場合、約1、565万円である。時給については、大阪府1、902円、北摂9市町の平均時給は1、586円である。
(問)吹田市の時給は1、406円、地域手当を含めても1、535円であり、週5日勤務でも年収は200万円足らずである。厚生労働省の「令和4年度賃金構造基本統計調査」看護師のパート・アルバイトの平均時給は1、817円であり、看護師不足の要因の一つは時給の低さである。派遣看護師の採用経費は、市が直接採用の場合の倍以上の経費である。時給を引き上げ、看護師を確保すべき。考えを聞く。
(答:教育監)本市の医ケア看護師の給与については、勤務内容や近隣市の状況等から鑑みても課題であると認識している。
(要望)初任給が低く、4年間しか昇級がない。何年働いても時給があがらないことが問題。初任給の格付けと経験年数が評価され加算される給与体系の見直しを総務部に強く求める。


■新型コロナウイルス感染症5類移行後の障害福祉事業所に対する支援について
(問)感染者数は、5月8日に5類移行後も増減を繰り返し、感染の波は続いている。福祉現場は、2類と同様に感染対策に努力をしているが、例えばグループホームで感染者が出た場合、居室で対応するしかなく、ホーム内での感染拡大は避けられない。高齢化や基礎疾患等のため重症化のリスクの高い障害者の場合、保健所で入院の手配ができないか、市の考えを聞く。
(答:健康医療部長)入院調整は原則、医療機関同士で行う仕組みに変更した。入院困難な事案については、来年3月までは大阪府が支援することになっている。
(問)検査キットや衛生用品の配布について聞く。
(答:福祉部長)障害福祉室で保管していた全ての検査キットを事業所に配布した。衛生用品は要望があれば配布する。


■「手話言語の普及および障害者の意思疎通手段の利用を促進する条例」制定について
(問)第7期障がい福祉計画及び第3期障がい児福祉計画への反映について聞く。
(答:福祉部長)障害者による情報の取得利用などについての施策の推進方針を作成することを記載する。
(問)条例の第9条に定める「意見の聴取」を実質的なものにするために、当事者の皆さんは協議の場として会議体の設置を求めている。市の考えを聞く。
(答:福祉部長)施策推進方針の策定や見直しについて、当事者の方々に参画いただく会議体の立ち上げについて、意見を聞きながら検討を進める。
(問)手話が独自の言語であり、手話への理解と普及のために、市民が手話を知り、学ぶ機会が求められる。手話講座の拡充や職員向けの講習会の実施について聞く。
(答:福祉部長)新たな会場の確保や関係部局と協議し、手話に取り組む職員が増える方策を検討する。
(問)コミュニケーション支援体制の強化として、明石市は7人の手話通訳士を正規職員で採用。手話通訳士の正規採用及び手話通訳士の育成について市の考えを聞く。
(答:福祉部長)手話通訳士の育成は手話講座受講者を増やし、通訳士を目指す市民の裾野を広げたい。


■小・中学校体育館非常用電源整備について
(問)非常用電源に使用するLPガスを炊き出し用に活用できないか聞く。
(答:学校教育部長)ガス栓を2、3口程度、全校に設置し活用する予定である。