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2月議会 ますだ洋平個人質問     「福祉避難所を増やして防災対策の充実を」

(問)地域防災計画では、福祉避難所で受け入れるべき要配慮者を事前に調整の上、個別避難計画など作成するよう努めるとある。その進捗と課題について聞く。
(答:危機管理監)本年1月末時点で約800件を超える計画書あ市に提出され、現在、内容確認・調整作業を行っている。
(問)今年度末で閉鎖される吹田市立千里山西デイサービスセンターは、福祉避難所に指定されている。その福祉避難所が1か所減るが、今後、福祉避難所を増やすつもりはあるのか。
(答:福祉部長)福祉避難所については、29施設を指定している。今年度1施設を指定する予定で、現在2施設と協議している。今後更に増やしていく必要があり、引き続き取組を進める。


■補聴器購入補助助成制度の創設について
(問)会派で繰り返し、市の補聴器購入補助制度の創設を求めてきた。市は「他市の取組状況を注視し研究する」「国に介護保険制度の給付について要望する」と答弁してきた。市長は「長寿だけを目的にしてはならない。幸せによわいを重ねることができる社会の実現こそ、単なる長寿社会の実現に勝るものである。我々が目指すものはこれではないか」という趣旨の答弁している。独自の助成を行う自治体は、2022年12月の123自治体から約1年余りで239自治体とほぼ倍増している。2024年度からの介護保険制度では補聴器に対する給付はない。加齢性難聴が生活に与える多大な影響をサポートする制度は、市長が目指すべきとされた社会の実現の考えに合致する。補聴器購入補助制度を創設するべき。
(答:福祉部長)府内3市に対して事業効果の聞き取りをしたが、検証に至っていないとの回答であった。引き続き、効果検証を含めた他市の取組状況について情報収集に努める。
(答:市長)国家的な補助制度の必要性を感じる。国に対して適切な対応を実施するよう要望する。
(意見)新年度の国の対応はない。前向きに検討すべきだ。


■AIデマンド交通導入について
(問)東京都三鷹市では、市内の公共交通不便地域への対応、路線バスが使いにくいエリアへの対応として、AIデマンド交通の本格運行への移行が展望されている。超高齢化社会の中、高低差の大きい地域をはじめ交通不便地域の解消が大きな課題となっており様々検討が始まっている。本市でAIデマンド交通の導入を考えた場合の有効性と課題について聞く。
(答:土木部長)AIデマンド交通は、一定の効果が見込めるものと考えている。しかし、経費面での収支のバランスや需要の大小への対応が可能と考える。


■介護現場の人手不足解消について
(問)第9期吹田健やか年輪プラン案策定に向けて、市内事業者に介護人材確保に関する実態調査に取り組まれ、調査報告書がまとめられている。市内の介護事業所における人材確保の状況及び不足の状況は。
(答:福祉部長)昨年2月に実施した調査における人材確保状況は、採用率が18・4%、離職率が15・8%。事業所の人材の不足感は、介護職員が約62%、訪問介護員が約88%。
(問)第9期計画案の介護人材にかかる需給推計で2025年の不足は約1000人と減少している。2040年には3600人から5000人の介護人材が不足するとされている。効果的な介護人材確保の取組を再三求めてきた。改めて伺いうが、介護人材確保は喫緊の課題だ、効果的な取組が必要であると考える。新たな人材確保策が提案されているが効果はあるのか。
(答:福祉部長)介護人材確保は喫緊の課題である。介護人材の充実について量と質の両面から取組を進める。新たに、社会保険労務士等が事業所に出向き、効果的な採用活動や職場定着のため支援を行う。効果的な施策の検討にも有益になるものと考えている。


■山五小統廃合について
(問)11月定例会で山五小学校を廃止し2025年4月より山三小学校に統合することが決まった。我が会派は、子どもや保護者、住民の合意なしに進めてはならないという立場で審議してきた。新教育長は、その経過については当然ご存じだと思う。11月定例会の議論をどのように受け止めているのか。統合に向けた取組をどのように進めるお考えか。
(答:教育長)教育委員会内での決定のプロセス、子どもたちからの手紙による訴えの捉えや対応、過小規模校のメリットなど、様々な御意見や御指摘をいただいたものと認識している。現在在籍している児童に加え、今後、当該校に入学する将来の子どもたちの教育環境を早急に改善する必要性から、子どもたちに寄り添い、丁寧に進めることを御意見としていただいたと受け止めている。 不安に感じている児童に対して継続的なケアを行い、両校の児童会が主体となり、学校がサポートする形で、来年度の交流事業の企画検討を進めてている。教育委員会として、両校と綿密に連携を図り、学校の魅力向上策等の検討と併せて確実に支援していく。


◎その他、不登校対策について質問しました。