メリットよりもデメリットの方が大きい? 中核市への移行は慎重に |
2017.4月 市議会報告 117号より |
市長が公約で掲げた中核市への移行。大阪府が持つ事務や権限を吹田市に移すというもので、代表的な業務は保健所業務であり、最大で2800近い事務・権限があります。
2020年4月に移行する予定として、今回研修等の補正予算が提案されました。日本共産党は、事務量の大幅な増加に見合う職員体制が確保できるか不明であり、市民や職員のなかで、中核市のメリットが共有されておらず、議会の特別委員会でも議論の途中で時期尚早です。
市民に身近な吹田市で業務を行うことで、効率的になるという行政側のメリットはあります。しかし、市は見込まれる財源不足にたいし臨時財政対策債を発行するとしており、その抑制のために、市の先進的な独自事業や上乗せなどが廃止・縮小される危険があます。「吹田らしさ」が失われるならば、市民の求めるものとは違うことを指摘し、予算には反対しました。
今回は準備に関わる予算が可決されたものであり、2019年の2月議会での中核市移行についての議決により最終決定となります。