市議会報告

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相次ぐ民間委託計画
公共サービスのあり方が問われています
2020.5
市議会報告 128号より

介護保険業務
一部を民間委託

 申請受付や入力、資格保険料業務、給付業務、審査会業務、庶務業務の民間委託を検討する予算が計上されました。とりわけ、窓口の受付業務では、直接市民が訪れ、暮らしの悩みや相談をすることが想定され、本来の仕事である市民の暮らしに寄り添う重要な職務が果たせなくなります。職員を増やし、進む高齢化に十分対応できる体制づくりを行うべきとの考えから、介護保険特別会計予算に反対しました。

学校給食調理員・校務員
民間委託

 調理員は子どもたちの食の安全や命にかかわる衛生管理上、最も厳しい基準が求められる業務ですが、委託にすることで責任の所在があいまいになります。
 校務員は老朽化の進む学校施設において子どもたちの安全のため、床やドアの簡易な修繕、剪定、除草等、多様な経験が問われる業務を担っています。学校現場において、安易な民間委託は進めるべきではありません。

下水道管の維持管理
包括的民間委託業務

 苦情・要望等、住民対応業務から下水道管の維持管理・老朽化対策業務までワンストップ化し、民間事業者に委託をするものです。技術職の不足や計画的に老朽化対策を進めるためとの説明です。この手法は2014年から国交省が推進していますが、未だに全国的にも24自治体しか実施していません。メリットがあるのか、職員の育成、技術の継承の点からも疑問が残るものです。

桃山公園・江坂公園
官民連携によるパークマネージメント実施を検討

 都市公園法の改正により、公募設置管理制度を導入し、公園面積の12%まで収益施設を設置し、園路の整備等も併せて行うことができるようになりました。公園が民間企業の収益を上げる手段に変わったと言えます。パークマネージメント(※)実施を検討する予算提案については、公園の整備・管理方針案について市民意見募集の最中であり前のめり過ぎます。公園は、公共の福祉の増進に資することを目的に設置・管理されなければなりません。利益を優先する民間主導の管理運営に大きく道を開く懸念があります。
※パークマネージメントとは、民間や市民など多様な主体による公園の整備・管理運営の手法のこと

会計年度任用職員制度導入に伴う継続任用職員の年収引き下げ

 制度導入について@働く職員に不利益を生じさせないA市民サービスを低下させないB協議をつくし労使合意で実施するという3点を確認してきました。しかし、2019年度から継続して任用される非正規職員が、会計年度任用職員に移行する場合、6月期末手当について期間率が適応され、結果的に年収が引き下げられることは問題です。

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