桃山公園と江坂公園のパークPFI導入は問題 いったん立ち止まって再検討を |
2021.4 市議会報告 132号より |
市内の主な8都市公園(千里南、千里北、紫金山、中之島、片山、桃山、江坂、健都レールサイド公園)について、公園毎に民間事業者を指定管理者として選定し、再整備費用の一定額を負担させるとともに管理運営を最長で20年間委託するために必要な吹田市都市公園条例一部改正が提案されました。都市公園法の改正により導入された公募設置管理制度に基づき、飲食店や売店、駐車場などの便益施設を設置することが可能となります。その収益で公園の施設整備をすすめようとするもので、パークPFIといわれる手法です。
「パブコメ」で多数の市民が懸念を表明
公園にはそれぞれ特長があります。良好な住環境を保つとともに地域住民の貴重な憩いの場です。吹田市が募集した市民意見(パブリックコメント)には多くの公園利用者から切実な声が寄せられました。とりわけ桃山公園については「豊かな自然と静かな環境をそのままに」との意見が多くあり、公園内にカフェやコンビニ、駐車場を整備するという市の提案に住民の懸念が広がっています。日本共産党はパブコメで出た意見や、市長と議会に提出された住民の要望を無視して突き進む市の姿勢は、住民自治の観点からも大きな問題と指摘しました。公園は住民のものであり、市長は市民の声に真摯に耳を傾けて、計画の実施をいったん立ち止まることを求め、条例案に反対しました。