■代表質問
少人数学級の前倒し実施を求める、本市の課題を問う
質問:保護者や関係者の要求が実り、40年ぶりに小学2年生以降についても国の責任で順次(5年間)1クラス35人学級となる。すでに高槻市や豊中市では独自に拡大されており、吹田市も前倒しで実施すべき。実施にあたっての課題を示せ。
答弁(学校教育部長):実施により丁寧できめ細かな指導につながると認識している。課題としては教職員の確保とともに、本市は児童・生徒数が増加傾向にあり、教室確保が困難となる小学校が多数見込まれる。
核兵器禁止条約を歓迎し、いっそうの取り組みを求める
質問:今年1月に国連で核兵器禁止条約が発効し、核兵器が違法な兵器となった。非核平和都市宣言の立場と平和首長会議の一員である吹田市としての評価、改めて市民への啓発と具体的な取り組みを求める。
答弁(市民部長):多くの国が核兵器禁止条約に賛同していることは、恒久平和の実現と核兵器廃絶という理想の実現にむけた大きな一歩であると認識。平和祈念資料館における展示や企画、啓発パネル展や講演会など努めていく。
その他の質問:コロナ感染症拡大防止対策、保健所の体制強化、ひとり親家庭や学生等への支援、国民健康保険についてなど
■個人質問
山田保育園と南山田幼稚園の複合化建替えは関係者に丁寧な説明を
質問:山田保育園と南山田幼稚園の複合化建替えをする理由及び複合化により定員を減らす根拠について聞く。
答弁(児童部長) :山田保育園は築50年を経過し老朽化が顕著であり、南山田幼稚園は年々園児数が減少し、2021年度は100名の定員に対し23名の入園予定である。就学前児童数は、2017年をピークに年々減少しており、地域の保育需要に応えられると考える。千里丘地域唯一の公立保育施設の継続運用等の観点から複合化を行う。
中の島公園のあり方を市民と真摯に議論せよ
質問:中の島公園の管理運営等にパークPFI制度を検討していくとしているが、運動公園の特色が強く、地域住民や体育振興会、各スポーツ団体等の公園利用者と、丁寧な議論を重ねることが求められている。先行する桃山公園等で出されている問題や経験を今後に活かす為、計画は立ち止まるべきではないか。
答弁(土木部理事):公園内にスポーツ施設を有することから関係所管とも連携し、市民への丁寧な説明や意見聴取に努めていく。
学校へのタブレット導入による家庭での通信環境と電磁波過敏症について
質問:家庭での通信環境に必要なルーターの貸し出しの継続と就学援助の対象とするように求める。またタブレットの導入により電磁波過敏症によるこどもの健康被害も懸念される。マニュアルを持つなど対応が必要ではないか。
答弁(教育監):各家庭のインターネット環境に配慮して進めていきたい。体の不調が想定される児童への配慮は検討する必要があると認識している。
介護従事者へのPCR検査実施は対象者を拡大せよ
質問:コロナ禍のもとで介護サービス従事者は、常に高齢者に新型コロナ感染を広げているかもしれないという不安の中で働いておられる。介護従事者へのPCR検査の実施は、入所施設従事者に限定せず、通所介護・訪問介護等の従事者にも対象を拡大するべき。
答弁(健康医療部長):厚労省からの要請通知に基づき、高齢者等が生活をともにする入所施設においてクラスターが急増したことから、その施設従事者に対し検査を実施することとしている。
ジェンダー平等に向けて更なる努力を
質問:日本のジェンダーギャップ指数は121位で後進国。吹田市において、ジェンダー平等の視点であらゆる課題に取り組むことを求める。そのためにも指導的地位における女性職員の割合を引き上げる必要があるが、現状はどうなっているか。
答弁(総務部長):課長級23.6%、次長級14.5%、部長級6.5%(昨年4月時点)となっている。
答弁(危機管理監):新型コロナ対策本部会議は市長、部長等32名。うち女性は1名で3.1%となっている。