市議会報告

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無駄な公共事業、ダム建設には反対です! 2005.1
市議会報告 65号より
環境
「安威川ダム建設の推進に関する要望決議」に対する
議員団の反対意見の要旨
(日本共産党、吹田いきいき市民ネットワーク、すいた連合が反対:
自民、公明、民主市民連合、市民リベラルの賛成多数で採択されました。)

市民から見て、治水・利水・環境・税金の無駄遣いの4点から検証して反対しました。

  1. 「治水」の面については、安威川流域は67年の大水害以来、河川の掘り下げや拡幅、堤防改修などを進めた結果、その当時と比べ現在では2倍以上の流下能力、すなわち治水能力となっています。大正川との合流地点で比較しますと、67年当時は毎秒450立方メートルの流下能力だったのが、現在では毎秒1000立方メートルとなり、67年豪雨の1.2倍の雨にも対応できるようになっています。
  2. 「利水」、すなわち水利用の面では、新たなダム建設が不要であることは誰の目から見ても明らかになっています。水需要の長期低下傾向を受けて、大阪府の外部監査も利水の面で、ダムは必要なしと判断し、すでに昨年の1月20日に、浄水場建設を中止するように求めているところであります。府の建設事業委員会の安威川ダム部会も昨年1月30日、「利水」については、「必要性を十分確認するにいたっていない」と報告しているところであります。
  3. ダムは動植物の自然環境の破壊にもつながるという理由もあり、欧米ではダム撤去の時代に入っています。日本国内でも、長野県をはじめダム依存をやめ総合的治水対策を実施する流れが起こり、ダム建設は見直そうという世論が広がりつつあります。
  4. 多額の税金が、不要なダム建設に使われるのは認められません。