5月議会
市民の納税額は3位でも福祉を削減する維新流「改革」で……
吹田独自の老人医療費助成制度が廃止に | 2012.6月 市議会報告 98号より |
民主・公明・自民らが賛成
5月定例市議会が5月11日から6月6日まで開かれました。代表質問は柿原まき議員が行い、個人質問は他の7人が行いました。また、常任委員 会等の新しい所属が決まりました。
下の図を見れば吹田市は「非常事態」とは程遠い財政状況であり、市の独自事業を削り吹田市らしさをなくす「行政の維新プロジェクト」による行革は改めるべきです。
今議会では吹田市が1972年から始めた老人医療費助成制度の廃止や、総合福祉会館での重度障害者デイサービス※が当事者に知らさ
れないまま10月から民間委託されることなどが決まりました。日本共産党は高齢者・障害者の命や安全にかかわることを、コストカットだけを理
由にすすめる維新流「改革」は認められないと反対しましたが可決されました。
また、職員採用凍結による職員不足を有期雇用で補おうとする「任期付き職員条例」は日本共産党は知識や経験の継承が出来ず市民サービスの悪化をまねくため反対し、多数により否決されました。
懸案となっていた福祉巡回バス「きぼう号」廃止後の代替案については示されませんでしたが、委員会審議の結果「ニーズ調査」予算が提案され全会一致で可決されました。
※重度障害者デイサービス/1987年総合福祉会館にて高齢者のデイサービスとともに開始。当時は重度障害者を受け入れる事業所がなく、社会参加の道が閉ざされていたものを市が自ら事業を行い受け入れてきた。痰の吸引や胃ろうなどの医療的ケアも行っている。