管理費が大幅に節約できるのが、独占価格が崩れつつあるエレベータ・メンテナンス料です。S社製エレベータ事故は、業界が始まって以来の事故です。マスコミが騒ぎますが、現実には、私が業界に入ってから死亡事故例はありません。本来は、家電製品のように絶対安全に設計されています。交通事故、飛行機事故などと比較すれば明確です。問題は、使い方、メンテの手抜き、制御の重大事故につながる予兆の見落とし、ズサンな管理です。いずれ、真相が明らかにされるでしょう。
エレベータ会社がメンテナンスに秘密主義で、利用者はエレベータ異常のチェックに無関心です。業者側の責任は重大です。「異常」を発見することについて、消費者側を教育訓練し、必要な説明をすべきです。業界の体質的問題を痛感します。
価格とサービスの問題では、エレベータ業界の談合体質が問題です。業界の収益システムは、初期の機械購入費を抑え、契約を取り、毎月のメンテ代でもとを取る方式です。メンテナンス料は、14階建て高層マンションで月6万円が相場とされています。製造メーカー系列でなく、独立系といわれているメンテ専門会社は「競争原理」が働き、安い単価を出しています。管理組合で見積もりを取り、検討されたらどうでしょうか。二点目は中身です。安ければ良いというわけではありません。国土交通省の「基準」があります。ロープの緩み、ドアーのゴミ清掃などです。基準「用紙」に記載しますので管理組合としてチェックできます。私は、なんでも教えます。是非、勉強して下さい。
(講師は現役のエレベータ管理会社の代表者、もと大手のサービスマンの経歴を持つ方)
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