市議会報告

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悪政を市民に転嫁は許せない!
70歳以上の高齢者に国保負担増2割→3割に
反対
2006.10
市議会報告 73号より
福祉・医療

吹田の約1307人の高齢者に負担増

 国民健康保険法の改悪で10月から70歳以上「現役並みの所得」の高齢者の負担が現行の「2割」から「3割」に値上げされ、約1307人の高齢者が負担増となります。
  高齢者になれば病気が多くなるのは当然であり、財政危機だからと高齢者負担増で高齢者いじめは許せません。
  国が決めたからと言って、市民に転嫁するだけの市国保条例改定には反対しました。


10月から始まる負担増


医療保険

◆70歳以上の200万人に患者負担3割
「現役並み」所得というが、税制改悪で基準を引き下げ、約90万人増
◆70歳以上の長期入院で食費.居住費増
  療養病床の入院患者。課税世帯で月2万4000円→ 5万2000円に
◆1ヵ月の自己負担限度額の引き上げ
  70歳未満
  7万2300円+(医療費−24万1000円)×1%
   →8万100円+(医療費−26万7000円)×1%
  70歳以上
  4万200円→4万4400円(入院)
  (いずれも課税世帯で、上位所得、「現役並み」所得以外)
◆埋葬料の支給引き下げ(社会保険)
  被用者保険 標準報酬月額1ヵ月分(最低10万円) →定額5万円

介護保険

軽度者(要介護1と要支援)に対する介護ベッド、車いすなどの福祉用具貸与を原則保険外に(1割負担→全額自費)

障害者自立支援法

地域生活支援事業の開始(自治体ごとに負担額設定)、補装具利用料の応益負担、食費負担増など

10月から患者負担が「3割」になる70歳以上の高齢者は、@住民税の課税所得145万円以上、A単身世帯で年収383万円以上――の両方に当てはまる場合です