市議会報告

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後期高齢者医療制度は 中止を含む抜本的見直しを! 2008.6
市議会報告 81号より
福祉・医療
【自民・公明・神谷議員は反対】

後期高齢者医療制度の中止を含む
抜本見直しを求める意見書

 後期高齢者医療制度が本年4月からはじまったが、高い保険料の年金からの天引きや、後期高齢者独自の診療報酬の設定などにより、高齢者の怒りの声はますます高まっている。
 野党4党が本年2月28日に衆議院に廃止法案を提出し、参議院でも5月23日には廃止法案が提出された。低所得者への保険料軽減など、見直しの議論が始まったが、小手先の修正ではこの制度の問題点は解決できない。
 厚生労働省幹部が発言したように、この制度は後期高齢者が医療費の10%を負担する仕組みで、医療費が際限なく上がっていく痛みを、後期高齢者に自らの感覚で感じとらせる制度である。つまり、後期高齢者医療制度は、高齢者を命を支える医療から遠ざけ、診療抑制を目的にしている制度である。
 よって、本市議会は政府に対し、下記の事項を強く要望する。

  1. 後期高齢者医療制度の中止を含む抜本的な見直しをすること。
  2. 特に低所得者への減免などの十分な配慮や、地方自治体への過大な負担を緩和する国の財政措置を講じること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成20年5月30日

吹 田 市 議 会