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10月3日定例議会本会議での討論を紹介します。


自治基本条例は財政総務委員会で審議し、本会議で意見をのべました。 2006.10
議員団ニュース75号より
その他
財政総務委員
そろり邦雄委員、柿原まき委員

自治基本条例についての意見


 今回提案された自治基本条例は、市民会議と研究会が3年間検討してこられた議論をもとにしたものであり、他市の状況なども研究しながら熱心に議論を重ねてこられたことは評価をするところです。
 この自治基本条例は提案説明でもありましたように地方分権がすすみあらたな課題に自治体が対応するため市民参画の基本を定めた条例となるとのことです。しかしながら今回の条例はあくまでも基本理念をうたったものであり、この条例の目的とする市民参画のための具体的な方法を定めるものが何も提案されていません。
 審議の中で分かったことは当面パブリックコメント条例をつくることと、4年前に取り下げられた「まちづくり市民参加条例」が形を変えて「地域との協働によるまちづくりに向けて」という職員の虎の巻のようなものとして昨年9月にだされ、議会には特に説明もなく地域にまちづくり協議会を提案されていることなどです。
 代表質問でも申し上げたとおり、岸和田市では自治基本条例とあわせて5つの市民参画の手続きを定めた条例が提案をされています。
 本市ではこの点で具体化ができていないことと、地方自治法との関係で条例案中の文言の定義や市民の権利の問題など整理すべき課題があるということを指摘せざるをえません。
 これまでわたしたち日本共産党議員団は、議会の中でたとえばニュータウンの再生でも市民が行政や事業者と同じテーブルについてまちづくりをすすめるシステムをつくることなど、さまざまな課題について住民参加を推進することを一貫して求めてまいりました。
 4月の臨時市議会においても市政上の重要な問題である梅田貨物駅移転について、その是非を問う住民投票条例は住民参加のもっとも大切な方法の一つであり、実現を求めました。
 しかし市長は「必要ない」と住民投票を否定し、今回の条例案でも一般的には住民投票を認めておきながら対象となる市民を地方自治法どおりとし、定住外国人や18歳以上の市民の直接請求権について議論が成熟していないというなど、吹田市として果たして本当に市民参画をすすめようとしているのかどうか、市長の政治姿勢に疑問を感じざるをえません。そういうのなら、議論を成熟させてから提案をすべきではないでしょうか。
 以上、整理すべき問題点をよく検討され、きちんと練り上げてから再度提案すべきであり、今議会での条例制定については時期尚早と判断し、反対します。

(柿原まき委員)

定例議会での委員会の質問を紹介します。


小学校跡地、利用予算に賛成。
既存施設の有効活用の検討を
2006.10
議員団ニュース75号より
まちづくり・住宅
文教市民委員会

 旧南竹見台小学校(2003年4月統合)跡地利用が審議されました。日本共産党は、今回の改修内容は地域や関係者の要望に応える改修なので評価できると賛成しました。
 すでに、一部は、高学年障害児学童保育として暫定利用されています。障害者用トイレ、シャワー、車いす用の段差改良、自動車駐車スペースなど改善への声を聞きいて、対応するよう要望しました。
 小学校跡地利用事業は、今回が初の事業です。今後、幼稚園跡地、余裕教室利用も具体化が予定されています。しかし今回の南竹見小では、エレベーター設置が予定されてないなど改修計画は中途半端です。共産党はエレベーター設置を強く求めました。
 もともと吹田市政として、高齢化社会への計画や少子化対策、高齢者福祉施設、障害者施設、コミセン施設など強い施設設置の要望があります。
 ところが既存施設の有効活用である大規模修繕と利用計画の検討は先送りされてきました。たとえば西山田集会所(幼稚園跡。2000年春閉鎖)は、避難階段が整備されていないので二階が使用禁止のまま放置されています。財政危機といいながら、新規の施設建設だけに熱心で、既存施設を有効利用する議論が欠落している、と指摘しました。
 日本共産党は、今後の問題として、「新総合計画」、高齢者福祉計画、障害者計画に基づき、レベルアップ型の大規模改修で既存施設を有効活用すべき、と要望しました。

(村口はじめ委員長、倉沢さとし委員)

南工場ダイオキシン対策は市民の理解を得ること 2006.10
議員団ニュース75号より
環境
福祉環境委員会

 委員会では、主に南工場ダイオキシン対策費、こども笑顔輝き基金などの補正予算について審議をしました。
南工場跡地のダイオキシン対策事業費として7億6104千万円もの費用を要する。南工場稼動当時は、ダイオキシンについて、今のように問題にされていなかったという経過もあり、当時対策がなかったのはやむをえないとしても、今回その対策に多額の費用が要することについては、これまでの経過報告と市民に対して陳謝をし、理解を得る必要がある。市報等で市の態度を表明すべきである。
 また、こども笑顔輝き基金の使途については、方針を持ち、保育・子育て(青少年拠点施設・療育センターなど)基金の名の通り、こどもの笑顔が輝く使い方をしてほしい、など意見要望を述べ、補正予算に賛成しました。

(塩見みゆき副委員長、松本洋一郎委員)

桃山台駅のバリアフリー化工事がスタート・完成は08年度末 2006.10
議員団ニュース75号より
まちづくり・住宅
建設委員会
  • 道路新設改良事業(佐竹台9号線歩道整備事業)に1070万円を計上。

     佐竹台小学校の通学路の歩道整備事業。佐井寺小学校と佐竹台小学校の校区変更にともなって歩道整備がされていたが、角地に既存の人家があるために中断していたものを、土地の一部を買い取って歩道にしようとする計画です。

  • 交通バリアフリー化整備補助事業(北大阪急行桃山台駅バリアフリー化事業)に2760万円を計上。

     桃山台駅の構造的な制約から、バリアフリーの実現のために既存のホーム中央に新駅舎を建設するとともに、全体にエレベータ1基とエスカレータ2基を設置します。総事業費は9億円で当初の予定を早めて着工します。
     審議のなかで阪急関大前駅や吹田駅のバリアフリーについても、早急に着手するよう要望しました。

  • 紫金山公園整備事業

     五月が丘と岸部にまたがる面積約5ヘクタールの紫金山公園は、総事業費約128億円で2010年度完成を予定。今回の補正予算は少路新池の一部購入費(2億47万円)と広場や公園西口の整備費用です。

(山根たかし委員、竹村博之委員)