日本共産党吹田市議団は4月10日、吹田市メイシアターで文化シンポジウムを開催しました。市民ら80人が参加しました。
主催者を代表して倉沢さとし市議団長は、「各界の方々との一致点を大切にと、市議団主催のシンポジウムは回をかさねて11回となります。文化は、生きていくうえで欠かせません。また平和でなくては文化の発展はありません」とイラクでの邦人拘束問題の一日も早い解決を、と訴えました。
メイシアター事務局長の木下昭男さんは、行政の立場から特別報告。メイシアターが府下初の財団運営方式で来年で20年になり、全国でトップクラスの利用率を誇ること。市民に愛され、苦労して建設・運営した値打ちがあります、と紹介しました。
日本共産党阿部府会議員は、国や府の貧弱な文化行政を批判。しかし01年に制定された文化芸術振興基本法は、国や自治体のの本格的な取り組みをうたっており、府でも条例化などと予算措置をすることが必要、と述べました。
かみがた活性化研究会の井澤壽治会長は、文化の創造についてハコモノ優先の問題点を指摘。庶民文化について持続する大切さ、参加する大切さ、上方文化の誇りを持ちつづけることについて紹介。参加者の共感を呼びました。
西山田地区公民館の前館長の尾浦芙久子さんは、地区公民館での講座や取り組みの独自性について写真も紹介し発言。在留外国人の方々と日本語教室を開き国際交流、障害者の方々との交流、ニューイヤーパーティーなど形式にとらわれない地域活動の紹介に、自発的な取り組みの大切さを訴えました。
龍谷大学教授の西垣勤さんは、関西の文化といわれるものについて、上方のお笑いの原点は「たくましさと優しさ」であり、いじめや権力志向とは異質なもの、と指摘しました。吹田の学校図書館の貧弱さは大きな損失。行政として表面的な価値しか評価できていないことだ。未来のために、大人たちが考えなければならないことだ、と訴えました。
このほか一般参加者から次々とフロア―発言がありました。司会を山根たかし議員、閉会のあいさつを曽呂利邦雄市議団副団長がおこないました。
※文化シンポジウム報告集をご希望の方に無料でご自宅まで郵送します。控え室までご連絡ください。日本共産党吹田市議会議員団(TEL06-6337-6853/FAX06-6337-6854)
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